2016年11月15日
住み始めてからしばらくは不都合や疑問に思うことが多いものです。
それは、住まい手がその家に住み慣れていないからというだけではなく、
家自体も慣れていないのです。
住み始めの1~2年、特に暖房を使い始めるこの時期は木材が乾燥し、
きしむような音が鳴ったり、曲りや反りが見られる場合があります。
これを「あばれ」と言います。
建築材料としてデビューする前には、十分に乾燥させ、厳しい試験に合格して、
家の一部となるのですが、やはり自然のもの。
生きているので、「寒い!」と感じると縮まったり、背筋をピンとしているつもりでもちょっと曲がったりします。
人と一緒ですね。
しかし、徐々に一人前になり乾燥による変化は少なくなります。
さらに年を重ねると“大人の味”がでるのです。
下の写真は、先日、今年の夏にお引渡ししたお宅へ伺ったときのもの。
素敵な家具や日用品が並び“わが家”感が出来てきていますね。
こちらも住んでみて気になる点をお直しさせていただきました。
写真左の無垢の柱。
木肌が気持ちいいようで、お子様がよく抱きついているそうです。
人も木も多少クセはありますが相性は◎ですね。