2024年06月11日
かつて私達の住む北陸では「吹抜」はNGキーワードでした。
それは「冬寒い」という1点です。居住空間以外なら・・・との思いから玄関ホールを吹抜にする家もあり、それは贅沢で豪華な家の象徴でもありました。
*今となれば外からの冷気を一気に家中に取り込む玄関の吹抜はむしろNGです。
断熱性能という考え方に乏しく冬は寒いのが当たり前で何も違和感がなかったからでしょうか。
生活スタイルの変化から床暖房の採用などでリビング階段&吹抜を可能にしました。
個人の感覚で異なりますが、今ではエアコンの性能向上により床暖房なしでもOKです。
断熱性能の向上にはサッシの性能UPや建物自体の気密性能がUPしたことも後押しとなっています。(弊社では全ての住宅で気密測定を行っています)
特に街中などの密集地では採光の確保や開放感のある空間構成に有効に働いてくれます。必ずしも吹抜がBESTとは申しませんが、住まい方や近隣との敷地環境によっては一考の価値はあります。如何でしょうか。
中村