2016年04月26日
前回に続き地震保険のお話です。
地震保険と火災保険はセットで契約します。
地震保険を外して火災保険のみの契約はできますが、地震保険のみでの契約はできません。
補償対象は、地震・噴火またはこれらによる津波を原因とする損壊・埋没・流失・火災による損害。
注意しなければいけないのが、地震による火災は火災保険では補償対象にならないということ。
阪神淡路大震災では火災保険の落とし穴として大きな問題となりました。
地震による液状化現象で家が傾いたりした場合も地震保険の対象となります。
保険料はどの保険会社でも同じです。
地域・構造・建物価格・築年数によって決まります。
(石川県は保険料が一番低いエリアです。東海エリアの約1/3程。)
まずは火災保険。通常、同程度のものを建て直せる金額で契約します。
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地震保険は火災保険金額の30~50%で契約できます。
(上限が5000万円。5億円の豪邸だとしても5000万円までしかかけられません。)
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地震保険の補償額は上の地震保険金額の
全壊…100% 半壊…50% 一部損壊…5%
ということは2000万円の建物の場合、
地震保険を最高の50%にすると1000万円の地震保険がかかります。
全壊した場合、1000万円の100%なので1000万円
半壊は500万円、一部損壊は50万円
が補償額となります。
半壊でもすべて建て直さなければならない状況もありますが50%に変わりはありません。
このように、地震保険で全てを元通りにすることはできないと言えます。
また火災保険同様、建物と家財は別とされるため、家財にも保険をかける場合は追加での契約となります。
車は補償されません。原因が地震だとしても、車の補償は自動車保険に分類されます。
地震保険はあくまでも再建の補助です。
加入したから大丈夫ということはありません。
しかし、マイホームの金額的負担は大きいもの。
万が一の時にローンだけが残るか、何割かでも補償されるか、
よく考えて選ばなければなりませんね。