ブログ

2021年01月25日

結露というと、冬の窓ガラスについた水滴をイメージされる方が多いと思います。
暖房で温められた室内でも窓の近くや窓の表面は温度が低いですよね。
結露は、このような温度差が大きい場所で発生し、放っておくと体にも家にも悪影響を与えます。



~結露がカビを生み出す~
結露をそのままにしていると、カビが生えます。
カビはぜん息の主要原因のひとつです。またカビをエサとしているダニもぜん息の原因です。
カビが発生するとほこりやゴミとくっつくことでダニも発生しやすくなります。
カビが原因の病気には、ぜん息や肺炎など呼吸器系だけでなく、皮膚や内臓にも及びます。


~目に見えない結露~
ジメジメとした結露は壁紙のはがれやシミを引き起こします。
また部屋の中はなんでもないようでも、壁の中や屋根裏など目に見えない所で結露が起きることもあります。
この壁の中の結露を、壁体内結露または内部結露といいます。
断熱材が水分を含み、カビの発生や木材の腐食につながり、家の骨組みも悪くしてしまう可能性があります。
壁の中なので発見が遅く、乾かすのも困難なので注意が必要です。


とくに新築の住まいは材料に含まれた水分が多く
湿度も高くなりやすいため、冬にお引渡しの物件は特に結露しやすいとされています。
新築で暖房をガンガンにかけると水分がぬけ、クロスのひび割れの原因にもなりますのでご注意ください。


結露をできにくくするには?

・とにかく換気!家の中のたまった水蒸気を外に排出しましょう。
コロナウイルスなどの感染症対策にもなります。寒いですが、適度な換気を心がけましょう。

・水廻りの換気扇を回す
湿度をさげて水分をゆっくりと飛ばします。

・室内の湿度をコントロール
人に適しているのは40~60%。 60%を超えるとカビやウィルスが繁殖しやすくなります。
加湿器を使う前に、まずは湿度を測りましょう。

・湿気に強い断熱材や、防湿シートを使用する 
後から対策するのは大変です。新築時に検討しましょう。

・調湿効果のある素材を選ぶ 
珪藻土の塗り壁やエコカラットタイル、無垢材などはジメジメを軽減してくれます。

・中性洗剤を水で薄めた溶液で窓を拭く
膜が張ってしばらくは結露がつきにくくなります。

などなど...
少しの工夫やアイテムを使うことで、結露を防止する対策はたくさんあります。
冬も快適なおうち時間を過ごせるよう、ぜひ気をつけてみてくださいね!



前の記事を見る

記事の一覧を見る

次の記事を見る